「神殿再建」 エズラ1
最近うつ病で、苦しんでいる50代の男性がいました。その男の家が、悪い人間に放火され、その人の家は火事で全焼しました。ところが、その人は、笑いはじめたので、近所の人は「ああ可哀想に、ついに気が変になってしまったか。」と思いました。ところが、その人は、笑顔で、きちんと挨拶するので、「火事で、家を失ったのに、笑っていられるとはすごい精神力ですね。」と言うと、「はいおかげさまで、うつ病もなくなりました。火災保険で、念願の新築の家が建てられることになり、笑いが止まらないんですよ。」と答えました。
壊れた物を建て直すのは容易ではありません。2019年10月25日の台風19号で被害を受けた千葉県館山市では、未だに多くの家の屋根がブルーシートのままです。3か月近くなるのに、復興がなされていません。2019年10月31日に発生した沖縄那覇市にある首里城の火災の再建は10~20年もかかると考えられています。再建がいかに困難な仕事かわかります。エルサレムでも破壊されたソロモンの神殿を再建することは決して容易ではありませんでした。
ネブカドネザルはユダ王国の首都エルサレムを攻略し、生き残った人々の大半をバビロンに強制移住させました。これがバビロン捕囚といわれます。捕囚はBC597、BC587、BC582と3回行われました。 捕らえられた民はバビロンに70年間捕囚されました。しかし、ユダヤ人はアケメネス朝ペルシャの初代の王クロス2世によって解放され、故国に戻ってエルサレムで破壊されたソロモンの神殿を、再建することを許されます。この裏には、ダニエルをはじめとする敬虔なユダヤ人の祈りがあります。
神殿の再建を始めると、地元の人々の反対があり工事は中止されました。
しかし、ユダヤ人たちはダリヨス王の助けを求め、ダリヨス王は反対者たちに対して警告します。「この神の宮の工事をそのままやらせておけ。ユダヤ人の総督とユダヤ人の長老たちにこの神の宮をもとの所に建てさせよ。エズラ6:6-12
こうして、破壊されたソロモンの神殿は再び建設され、完成しました。
預言者イザヤは「見よ、私は、新しいことをする。今も、それが起ころうとしている。イザヤ43:19 とこの神殿の再建を予言しました。この言葉が個人的に、私たちに語られていると思い、神様が、今年、何か、私に「新しいことをしてくださる。」と信じましょう。
聖書は、私たちは、神の宮であると言っています。「私たちは生ける神の宮なのです。」IIコリント6:16
あなた方は、代価を払って買い取られたあなた方の体は、あなた方のうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたは、もはや自分自身のものではないことを知らないのですか。あなた方は、代価を払って買い取られたのですから、自分の体を持って神の栄光を現しなさい。コリントI 6:19,20
ですから、私たちはこの体を不義のために用いるべきではありません。「暴飲暴食、不品行、汚れ、好色、暴力、偶像礼拝、魔術、酩酊、遊興、あらゆる犯罪、そういった類のものに用いるべきではありません。」ガラテヤ5;20,21
肉体ばかりではなく、知性、感情、意志の精神の面においても清められ、悪から遠ざかるようにすべきです。そして霊的にも、神殿が再建されるように、罪を悔い改め、イエスを神の子と信じることで、生まれ変わり、神の聖なる宮として、再建され、神に栄光を表す者となりますように。
年の初めに当たって、心、思いが新しくされ、神の宮であるこの体を良いことのために用いて、神に栄光を帰しましょう。神様が完全であるように私たちも完全を目指して、イエス様のみ姿に似るように、罪を捨て、栄光から栄光へと主と同じ姿に変えられていくように励みましょう。
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